大杉谷から大台ヶ原へ 2015.10.24~25

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堂倉滝でマイナスイオンを浴びる


メンバー:ちっぷる、たばっち
コース:宮川第三発電所(12:00)~千尋の滝(14:00)~シシ渕(15:00)~桃の木小屋(16:10)


 深く切り立った峡谷と、多様な植物に恵まれた原生林の森。異なる2つの自然美を併せ持つ大杉谷は、関西屈指の秘境と言われている。

 パンフレットを見てから、ずっとずっと行ってみたいと恋焦がれていた大杉谷。
 はじめて参加した夏の例会のときに、行きたい!と発言したが、待てど待てども鈴ハイで企画にあがらず1年が経過。個人で行こうとも思ったが、過去に多数の人が命を落としているという大杉谷のHPの文章を見てビビり、断念。まだまだ自分で企画・リーダーをする自信がないわたしは、たばっちを誘ってみる。するとたばっちは、去年の全線開通直後の春にすでにツアーで行ってきたよと回答された。
 なんだ、もう誰も一緒に行く人はいないのかとあきらめそうになったが、また行きたいとたばっちが言ってくれたので、秋に企画をあげてもらうようにお願いした。

 秋の紅葉時期に合わせて、大杉谷の企画がたった。メンバーを募集したが、結局人が集まらず、リーダーのたばっちとちっぷるの身長差20センチの凸凹女ふたり旅となった。
 今年すでに死亡事故が1件起きているのに、おんな2人で大丈夫か!?と不安になったが、去年大杉谷を経験しているたばっちを信じて決行することにする。
 が、さっそくトラブル発生!大杉谷登山口まで行くバスが満席でキャンセル待ちになってしまった!今回は大杉谷から大台ケ原に抜けるコースのため、登山口まではバスでないと行けないのです!
 ああ、今回は桃の木山の家でUターンで、大台ケ原は行けないのかとガッカリしていたら、決行4日前にキャンセルが出てバスの予約が取ることができた! 出発前からバタバタしたが、週末の天気も良さそうで、いよいよ念願の大杉谷に行く日を迎える。

 決行日の朝は、天気予報だと晴れだったのに、どんよりした曇りの天気。たばっちと津駅で合流し、登山バスが出る三瀬谷駅までJRワイドビュー南紀1号で移動。電車のなかには登山の格好がした人がちらほら。 三瀬谷駅に着き、大杉峡谷登山バスの乗り場がある道の駅 奥伊勢おおだいに歩いて移動。

 登山バスは想像していた大型バスとは違い、マイクロバスだった。
 バスが満席だと聞かされていたので、登山者が多くて混むのかと覚悟していたのに、臨時バス1台追加で合計2台のマイクロバスのみなので、今回の登山者は50名ほどみたいだ。
 おうちを朝6時はんに出発して、4時間経過しているのに、いまだ登山口に到着していない。今回は登山口の移動だけで5時間もかかる。遠い、遠すぎる・・・だから企画しても誰も参加しないのだろうか・・・

 バスに乗って1時間30分、やっと大杉谷登山口に到着したときはお昼の12時になっていた。
ここで、今回はプライベート参加しているナオトさんと合流。
登山口でナオトさんのお仲間たちと一緒に写真を撮って、いざ大杉谷へ出発です!

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 全長約14.1km、高低差1415mの今回の登山道。
 1日目は、登山口から宿の桃の木山の家までを歩くコースです。清流宮川が流れる渓谷沿いを歩く1日目は、標高もさほど高くなく、水辺の美しさを堪能できるエリア。
 深いV字峡谷、個性豊かな滝、「嵓(くら)」と呼ばれる巨大な岩壁、美しい原生林や苔。秘境です!ワクワクします!
 登山スタートして、さっそく岩壁の回廊・大日嵓を歩きます。 登山道のすぐ下は川という断崖絶壁ですが、壁にはごっつい鎖が設置してあるので、しっかり持って歩けば大丈夫!今回は食事つきの山小屋泊なので、他の登山者は荷物が少なめに、わたしの40Lのザックはパンパンだ。
 いつもながらパッキングが苦手なため、ザックの軽量化に失敗した。たばっちも40Lのザックで参加のため、アルプス登山並みのガッツリ装備のヘルメット女子2人は、大杉谷で若干浮いてたかもしれないです。

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 大杉谷は秘境といわれているが、登山道もしっかり整備されているし、鎖場も新しそうな頑丈な鎖が設置されています。足場が岩場で滑ると下の谷にまっさかさまという場所がいくつかありましたが、今回は晴れてて滑る心配もなかったので、覚悟していたよりは結構安全な登山道だと思いました。
 吊り橋も想像していたよりもかなり近代的で頑丈な吊り橋です。吊り橋を渡るのが大好きなわたしは、橋のうえでの景色を見ながらきゃっきゃ興奮していると、たばっちに早く渡るようにせかされた。
 橋はしっかりしてて安全だよといっても、高いところが怖いようで、たばっちは吊り橋がおまり得意ではないことが今回わかった。

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 大杉谷には「11本ある吊り橋を一緒に渡るうちに恋が芽生える」といううわさがあるらしいが、今回殿方の参加がゼロのため、このうわさの検証はできず。
 殿方が参加していたら、もしかしたら鈴ハイにカップル誕生!だったかもしれません。

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 落差約150mの千尋滝のスケールの大きさに驚き、宮川の美しいエメラルドグリーンに癒され、いくつも吊り橋を渡り、険しい岩場の鎖場を気をつけて歩いていると、今日イチの秘境ポイント、シシ淵が見えてきた。
 大きな岩を乗り超え、あと一歩でシシ淵というところで、バシャン!! たばっちが最後の石で苔に滑って川に落ちてしまった!

ええ!?マジっすか!?たばっち大丈夫なの!? 

 幸い川は浅いようで、すぐさま川からあがり、大丈夫だよと言うたばっち。大丈夫だと言うけど、たばっち全身濡れています。
 なにかしらハプニングは覚悟していましたが、いざ発生すると寿命が縮まります、ほんと勘弁して下さい。こんなとき、たろーさんやふみふみさんたちがいてくれたら心強いな、いつもいてくれてほんと助かるなー、と鈴ハイのみんなのありがたみを感じました。
 巨大な岩壁に囲まれたシシ淵は、奥にニコニコ滝があり、もののけ姫のシシ神様が出てきそうなぐらいとっても神秘的な場所でした。

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 シシ淵で記念撮影を楽しみ、今回最大の吊り橋・平等嵓の吊り橋を渡り、途中、道に迷ったりしたが、予定の16時に無事今回の宿桃の木山の家に到着しました。桃の木山の家は、とても清潔な山小屋でした。

 桃の木山の家にはちいさい浴槽ですがお風呂があるので、夜ご飯前に汗を流して、キレイさっぱり、リフレッシュできました。案内された部屋は大部屋でしたが、宿泊客も多くなかったため、ほぼ貸しきり状態で使わせてもらいました。(激込みのアルプスの山小屋とは大違いです)
 夜ご飯の前に、さきに到着したナオトさんグループの部屋に行くと、おつまみが山のように用意されていて、ご飯前なのにすでに大宴会状態になっていました。凄すぎます・・・

 夜ご飯はカツカレー。がっつり飯ですが、いっぱい動いてかなりおなかが減っていたので、すぐに完食です。いつもは夜はバテて、ご飯を残すたばっちですが、今回はまったり登山だったのでとっても元気で夜ご飯も完食していました。
 夜ご飯後は、ナオトさんグループの大宴会に参加させてもらいました。
 ナオトさんと愉快な仲間たちは、おもしろいひとばかりで、お話しが楽しすぎて終始笑いっぱなしでした。恐るべしナオト会・・・

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 楽しすぎてお酒もどんどん進み、たばっちかなりご満悦で、チューハイ、梅酒、赤ワイン、持参したサングリアとかなり飲んでました。(ちょっと飲みすぎでは?)
 お酒の弱いわたしも梅酒を少し飲んで程よく酔い、楽しい宴を過ごさせてもらいました。

 ナオトさん、ありがとうございました!

 消灯の9時ギリギリまで宴を楽しみ、たばっちはだいぶお酒に酔ったみたいで即寝。わたしも眠れるかなーと心配でしたが、即寝で、次の日の朝5時まで一度も起きることなく熟睡しました。

1日目おわり★ちっぷる

≪2日目≫
桃の木小屋(6:40)-七ツ釜滝(7:10)-堂倉滝(8:50)-堂倉避難小屋(9:50)-粟谷小屋(10:30)-12:30(日出が岳展望台)-大蛇嵓(14:30)-大台ケ原駐車場(15:20)


 私は昨晩少しはしゃぎすぎた為、予定より40分遅れでの出発です。川にはまって濡れたスカートが乾かなかったのでちっぷるちゃんの短パンを借りましたが、Sサイズはキツい~。チャックを壊さないようにしなければ!
 桃の木小屋の看板娘が、玄関で記念撮影して送り出してくれた。
ありがとうー。

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 ちっぷるちゃんに前を歩いてもらい、ゆっくり登る。えっちらおっちら進むとすぐに七ツ釜の滝に到着。
さらに谷沿いを進むと以前台風があってから10年間通行止めになっていた崩落地を抜けて、光滝、与太郎滝、と滝めぐりは続く。
途中鎖場も何箇所かありましたが、岩場の苦手なちっぷるちゃんも、完璧に整備された登山道のおかげで順調に進んで行きます。

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 ゆっくりペースで女子2人おしゃべりしながら歩いているとあっと言う間に堂倉滝に到着。休憩をしていた韓国の新婚さん?にお願いしてジャンプ写真に臨むも、たばっちとちっぷる噛み合わずおかしなポーズ。何回も撮り直してくれたカップルに感謝です。

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 そこから先はあまり景色は見えなくなるので、特に名所のない道ですが、堂倉小屋でおやつを食べるのをモチベーションにして頑張ります。ここはGWにまるちゃんと歩いた道ですが、春と秋ではだいぶ印象が違って、落ち葉が苔を覆っていました。
 堂倉小屋まで来ると風が強く寒さを感じるようになってきました。おやつ休憩をして、トイレの為に粟谷小屋に寄りましたが外出中との張り紙で開いていませんでした。他の登山者もトイレに困っていましたが、仕方ありません。

 粟谷小屋から大台ケ原までは落ち葉の積もった道をひたすら登ります。途中前を歩くちっぷるちゃんがルートを外れてしまいました。でも赤テープがあったのでまた登山道に合流できるかな?と進んで行くと踏み跡がなくなってしまいました。むむ?コンパスと地図を確認すると進んでいく方向が明らかにおかしい。元来た道まで戻って軌道修正です。
 あのテープは林業の目印だったのかも。

 その後は順調に進み、日出が岳山頂に到着。風が冷たくて私はレインウェア上下を着込みますが、ちっぷるちゃんは短パンで平気そう。
 風が来ない展望台の裏に移動して、桃の木小屋でもらったちまき弁当を食べます。暖かい飲み物も飲みますが、やはり寒い~。

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 食べ終わったら時間も迫っているので、大台ケ原遊歩道周回コースに繰り出します。展望台からは尾鷲の海が見渡せます。
そこから昔の台風で木が枯れてしまった正木ケ原へ。残っている木を再生させるため、倒れた木から出た新芽を鹿よけネットで囲んでいました。これが成長して森が再生させるのは何十年、何百年後のことか…。自然の難しさを感じました。

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 神武天皇像の前で記念撮影し、私のイチオシ大蛇嵓にちっぷるちゃんを案内します。時間が押してるので早足。
 大蛇嵓は一般観光客も簡単に来れてスリルを味わえる安全な岩場です。ダウンジャケットを来た人々が怖い~としゃがみこんでいる中、沢登りも経験している私とちっぷるちゃんは余裕で歩けます。高所恐怖症の私ですが、一般の人と比べるとだいぶ平気になってきたようです。これも鈴ハイのお陰、お師匠様の沢企画のお陰です。

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 曇っているせいか盛りをすぎてしまったのか紅葉はイマイチ。バスの時間が迫っているため急いで大台ケ原駐車場を目指します。達人の皆さんの言うところの自分との戦いモードです。
 駐車場でトイレに寄ってからバス停に向かうと、係員の人がもう出発するのですぐにのってくださいとのこと。ギリギリセーフです。
 ナオトさんたちはいないようなので、すでに1時間前の先発バスで帰られたようです。補助席に座るとすぐバスは出発。ここから大台ケ原ドライブウエイをグネグネ走り近鉄大和上市駅へのロングコース。バス、電車を乗り継ぎ無事三重県に帰ることができました。

 昨年春にツアーで訪れた大杉谷ですが、もう一度歩いてみたくて今回企画を上げさせてもらいました。鈴ハイに入会してから以前より体力が付いたようで、前よりすんなり登ることができました。三重県が誇る秘境!何度でもまた行きたい場所です。
 お世話になったナオトさん、同行してくれたちっぷるちゃん、山行計画を陰でサポートしてくださったお兄様方、ありがとうございました(^◇^)

記:たばっち
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プロフィール

鈴鹿ハイキング倶楽部

Author:鈴鹿ハイキング倶楽部
鈴鹿ハイキング倶楽部は鈴鹿山脈にホームグランドを置き、三重県をはじめ東海地方が活動エリアの登山サークルです。
鈴鹿山脈を中心とした低山ハイキングの軽い山登りから、アルプステント泊縦走、雪山や沢登りなどの本格登山まで四季を通じて活動しています。


これから山歩きを始めたい方、一人ではちょっと不安という方、仲間を見つけて新しい事に挑戦したい方、我々と一緒に山へ出かけませんか。

詳しくはHP(リンク先)参照

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